「ジョーカー」監督のトッド・フィリップスがファンの間で話題になっている説について反応しました。
ホアキン・フェニックス演じるジョーカーはバットマンの宿敵ではない ?

この記事にはネタバレが含まれています
ロサンゼルス・タイムズのインタビューでトッド監督は「ジョーカー」の曖昧な部分について詳しく話しています。
その中には「ジョーカー」のアーサー本人が本当に皆が知るバットマンの宿敵であるジョーカー本人なのかどうかも含まれています。
「ホアキンの演じる人物が、あのジョーカーにインスピレーションを与えたのかもしれない」とフィリップスは言う。「実際にはわかりません。映画内での彼の最後のセリフは『君にはわからない』。その中に興味深いことがたくさん含まれているのです」
https://jp.ign.com/joker/39023/news/
映画に登場したバットマン/ブルースの年齢とアーサーの年齢が離れすぎている事から本当にあのジョーカーなのかどうか疑問を抱いていたファンは多いでしょう。
この監督の説明はそんなファンにとっては納得のいく説明になったのではないでしょうか。
アーサーが後のバットマンの宿敵であるジョーカーである人物に影響を与え、人格を引き継ぐような形になったとしても不思議ではありません。
さらにトーマスウェイン役のブレット・カレンはhollywoodreporterでのインタビューでこんな発言を・・・
「ジョーカー」はアーサーの物語だけではなく、トーマス・ウェインのキャラクターをより掘り下げている作品でもあります。
カレンは脚本で予期せぬ展開を読んだときに驚いたと話し、トッド・フィリップス監督がトーマス・ウェインの秘密を、ジョーカーがバットマンの最大の敵になった重要なきっかけだと考えていることも明らかにした。
https://jp.ign.com/joker/39012/news/
ビックリしたカレンは、監督のところに行って、その真意について確認したという。「トッドはこう返事しました。『ジョーカーがバットマンをこれほどまでに憎むことに対する説得力のある理由は何なのか? ジョーカーが実はウェイン家から何も得られていない非嫡出の子だというアイデアは、彼の憎悪を説明する非常に有力な動機づけだ』と」
映画で明言こそされておらず、妄想だと切り捨てられたアーサーとブルースが腹違いの兄弟であるという仮説もあながち嘘とは言えないのではないでしょうか。
ジョーカー声優も絶賛
今回のジョーカーは上映前から金獅子賞を受賞するなど高い評価を受けてきました。上映後もその独特の世界観でR15にも関わらずファンからも高い評価を受ける作品になりました。
実際にジョーカーの声優を演じたマークハミルもツイッターでこんな発言を
The #JokerMovie opens today. The awesome Joaquin Phoenix, Todd Phillips & Scott Silver brilliantly reimagine the character as never seen before! 2 thumbs up from that old-school, comic book version… me. 👍👍🃏 pic.twitter.com/Ex4is4OvPC
— Mark Hamill (@HamillHimself) October 4, 2019
「今まで見たことのないジョーカーを見事に作り出しています。僕は満足です。」
スターウォーズのルークで知られるマークですが実は元祖ではないですがゲームやアニメなど数多くの作品でジョーカーを演じてきました。
長年ジョーカーの声優をやってきたマークから見ても素晴らしい作品になったという事ですね。
曖昧だからこそ
この作品では実際に見ていた方なら分かると思いますが、途中で彼女がアーサーの妄想だったりと、どこからどこまでが真実なのかは正直分かりません。
ファンの間ではここまでが妄想だったなどと議論が交わされています。
その中でも興味深かったのが映画に登場した子供のブルース/バットマンとジョーカー/アーサーでしょう。
だからこそこのジョーカーはあの宿敵のジョーカーになるのか、など疑問がわくのも当然だと思います。
以前、トッド監督はこのジョーカーは他のユニバースと一切繋がりのない作品で真に独立した作品であると言っていました。
アーサーの妄想が入り混じった狂気の世界ならばこの発言も納得でしょうし、曖昧だからこその魅力的な内容であると思います。
仮にこのジョーカーがあのバットマンの宿敵のジョーカーではなかったとしてもジョーカーを作るきっかけになったのは間違いないのでトッド監督とホアキンが作り出すこの作品だけのジョーカーのオリジンになったのではないでしょうか。
こちらの記事で紹介したようにホアキンの才能ありきの作品であるのでホアキンが本気で続編を作りたいのであれば真剣に考えるともトッド監督は言っていました。
これも映画本編が曖昧な部分が多かったから仮に続編があったとしても不思議ではないですね。
単独作でも間違いなく魅力的ではありますが、あのバットマンと戦ってる姿が見たい、またアーサー、ジョーカーの別の姿での続編が見てみたいのも事実です。