ディズニー/マーベルとソニーが対立していた問題でピーター・パーカーを演じるトム・ホランドが双方を説得していたことが報道により明らかになりました。
最初の報道時には和解の可能性は100%なかった
こちらの記事でも紹介したように最初はディズニーによる利益分配の比率を50対50にしようとするもソニーは現状維持を主張。
こういった契約上の対立によりスパイダーマンのMCU離脱報道が報じられファンの間でも大きな騒動になりました。
日本ではディズニー、米ではソニー、それぞれの国で敵視する相手も違い悲しい対立が続いていましたが先日、やっと残留の報道がでました。詳細はこちら
hollywoodreporterによれば最初の報道の時点で和解の可能性は100%なかったといわれています。
対立報道の直後、 ディズニーの「D23 Expo」 に登場しトニー・スタークのセリフを引用して「3000回愛してる」と発言。
その後も様々なメディアでメッセージを発信してきました。
その中でもトム・ホランドからはマーベルに感謝を示しつつ、ソニーへの信頼をうかがわせるコメントもありました。
双方のトップにアピール
トム・ホランドは「D23 Expo」が終了した後、ディズニーCEOのボブ・イガーとソニーのトム・ロスマン会長へ再交渉と面会をそれぞれお願いしたと報じられています。
こういった説得は複数回により行われ、ソニーとディズニーにファンからの熱烈な声を示した事が和解のきっかけになったとも言われています。
最終的な契約はどうなったの?
こうした説得により和解に至りましたが、契約内容はどうなったかというと
ディズニーが25%を出資し、利益の25%を受け取ることで合意しました。
スパイダーマンFFHの次回作の他にも1作品にも登場する契約です。
これによりソニーのユニバースに限らずMCUにも登場する複数のユニバースを横断するヒーローになったとケヴィン・ファイギ社長もコメントしています。
トム・ホランドのスーパーパワーで解決?
今回のトム・ホランドが説得したとの報道に疑問を感じた方もいるでしょう。
それは当然の疑問です。しかし、ディズニーCEOのボブ・アイガーが米国のトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」に出演。 再交渉にトム・ホランドが関わっていた事を認めました。
トムはD23が終わってから、私と働くスタッフに、“ボブのメールアドレスか電話番号を教えてもらえませんか”と連絡してきたんです。もちろん私は(個人情報を)厳重に扱っていますから、スタッフもすごく気を遣っていたんですが、“いいよ、連絡させて”と言いました。そして電話が来て、話をしました。彼は電話で泣いてましたね(笑)……いや、泣いてません(会場爆笑)。だけど、彼がすごく心配しているのは分かりましたよ。事実、我々も彼を気にかけていましたしね。」
https://theriver.jp/holland-saved-spidey-deal-2/
上記に書いてある通りD23が終わってから電話をしてボブ・アイガーに電話して説得したようです。
マーティン・スコセッシ監督作の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオ演じるキャラクターが 「俺は辞めない……辞めないからな!」と叫ぶシーン。
これは和解報道の後にトム・ホランドがInstagramに投稿したものです。
今回のトム・ホランドの説得報道の後だとこの投稿も努力が無駄にならなかった、ファンを失望させなくて良かったなど違った意味に見えてきますね。
ボブ・アイガーはこうも語っています。
「トムとの電話を終えたあと、ディズニー・スタジオのチームにいくつか電話をかけて、それからソニーのトップと話すことを決めたんです。(ソニー側には)“なんとか実現させる方法を見つけないといけない、トムやファンのために”と言いました。そして、実現したんです。こういうわけだったんですが……時々、企業同士で交渉をしていると、ほかにもたくさんの人がいるということを忘れてしまうことがあるんですよね。」
https://theriver.jp/holland-saved-spidey-deal-2/
出来すぎた話ですが、トム・ホランドがきっかけになったのは事実でしょう。
スパイダーマンFFH次回作の公開日は2021年7月16日
劇場外でもスーパーパワーを発揮したトム・ホランドですが今度はじっくり劇場でスパイダーマンの活躍を期待したいところです。